第3回:短歌「すってはいて」
第3回目の短歌配信です。8首です。思った事を消化しないまま溜めていた一行だけのメモを当時の事を思い出しながら短歌にしてみたりもしています。短歌は文字ですが、記憶が形になったような、すくい上げているような、そんな感覚があります。
かけぬけるおにぎり
2023.01.22
誰でも
トイレットペーパーみたく分かればな あと少しだけ あと少しだね
曇り空 見上げて君は腹を抱き 「そばが食べたい」 晴れだとうどん?
チョココロネ 中の宇宙に吸い込まれ ほんの少しの闇は甘いね
あがるわー 宅配ピザのチラシ達 値段の所 無ければもっと
前傾で自転車を漕ぎ ギラギラと獲物に向かい 光に溶ける
「内緒だよ」 神が口に指を当てて 僕だけ先に1月になる
窓越しに耳を澄まして見る雪は 積もってからが賑やかそうね
まだ居るね? 無音で眠る0歳児 貫禄顔で夢と現実
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